2017/11/18

「愛を読むひと」・・

借りたかったビデオは「きみに読む物語」だったはず→ラブストーリーだと思っていたが、実際は「ドラマ」のコーナーにあって、「ラブストーリー」のコーナーにあったのが「愛を読むひと」だったので、これだと勘違いして借りてきてしまった。
それが、とても切ない話で深く考えさせられた。切なくてどうしようもないのが好きな私にぴったりだった。
主人公はあの「タイタニック」のヒロインを演じたケイト・ウィンスレット。タイタニックのヒロインはきれいだけどちょっとふくよかで体型もがっちりで、ディカプリオに合ってない気がしてヒロインに感情移入できなかった、他にも理由はあるがそういう事もあって「タイタニック」は気に入らなかった。だけど、あの映画から11年後のこの映画。強く生きているけれどちょっと世間から外れた疲れた女の役がなんてピッタリなんだ。
そして、21も年下の少年を演じるドイツ俳優の子がこれまたいいんだな。撮影当初17歳だったそうだけど映画の中で関係を持つのが15歳。青臭い少年の感じがうまく出ている。あか抜けない感じがいい。初体験をして家で家族と食事中でのひそかな思い出し笑いとか、大人になった気がする優越感とか、共感できるはず。ビデオは完全無修正版で官能的なシーンが多いのに、きれいなんだなあ。(と言って、だれかと一緒に見るには・・・)

愛を読むひと
マイケルが友人から借りてきた「チャタレイ夫人の恋人」を読むのを聞いて、「卑猥だわ・・」というハンナ(笑)

最初は完全ラブストーリーかと思うけれど、突然ハンナが姿を消して何年か後に意外な場所でマイケルはハンナに再会することになり・・・そこからマイケルの苦悩の人生が始まるのです。
ネタバレは書きたくないので省略するとして(ネットで検索してください)、あの時どうしてハンナはあんな態度をとったのか、あの時あの場面でマイケルはどうして戸惑ったのか、何を考えたのか。ハンナはどうしてあんな決断をしたのか。
前半のベッドシーンが多いのも決して意味のない事ではない。がらりと変わる中盤以降への伏線も含まれていて、二人のひと時は、ハンナにとって「生きている」証が欲しかったからじゃなかったのか、とも思えてくる。
ビデオを返してすぐに原作の文庫本「朗読者」を購入したのは言うまでもなく、250ページほどの短編を一気に2回続けて読んでしまいました。原作は10年ほど前にブームになったらしいけど私は知らず、映画の中盤の場面が原作では多く語られていてわかりやすいとはいえ、映画の方がハンナに感情移入しやすくて、じんわり来てしまいました。原作ではマイケル(ミヒャエル)の回想文で語られています。
決して熟女と未成年のラブストーリーではない。ため息ついてしまうのは、第2次世界大戦の中を生きて来た人と戦後を生きているドイツの人々の重い背景です。

ケイト・ウィンスレット、テレビの吹き替えでしか見ていないタイタニックでは大根ぽく見えたけど、「愛を読むひと」のハンナ役、骨太の体形と整った顔がドイツ女性らしくみえて適役だ。完全ヌードも老け役もたいしたもんだ。この映画で2008年アカデミー主演女優賞取ったとかで納得。
「タイタニック」より若い頃は「いつか晴れた日に」の奔放な次女役、きれいな子だと思ったので印象に残っていたけどケイトだったとは。
ちなみに、苦悩する主人公が大人になった役はレイフ・ファインズで、ついその前に借りた「グランド・ブタペストホテル」に出て来たあのムッシュ・グスタフだったとはぜんぜん気が付かなかった。おしゃれなコメディぽいお話だったので雰囲気違って。ハリーポッターには悪役魔法使いで出てるらしいし。役者ってすごいな。ビデオを続けて見ていて、同じ俳優に出会う発見はうれしい。
お絵かき・ビデオ | Comments(0) | Trackback(0)
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